中外日報(平成26年2月25日)「お寺と神社の防犯NOW(46)」(弊社提供連載)
2014年2月28日
配線工夫し寺観と参拝者に配慮 |
境内には「身代わりがん封じの霊木」があり、木の幹の大きなコブをなでるとがん封じの効があるとして、闘病中の人たちからも厚い信仰を集める。
ふだんから多くの参拝者を迎える同寺は、昨年末に防犯システムを導入したばかり。七仏薬師如来を安置する本堂をはじめ、庫裡や境内の外周に警備システムを設置し、夜間を中心とした不審者対策と盗難対策に万全を期した。
これまでは、境内や参道の様子を庫裡から確認することができなかったが、複数のハイビジョンカメラを連携させた遠隔監視システムの採用により、庫裡を拠点とした安全確認の一元化が実現した形だ。
一方、外観や参拝者への配慮から、配線の露出をできるだけ少なくするなどの工夫も見られる。システムの設計・施工を担当した千葉市中央区の「セキュリティハウス千葉エレク」(松井友華子社長)によると、埋設配線工法の多用やワイヤレスタイプの機器を活用したという。
同社は、京都市山科区の㈱セキュリティハウス・センターが全国展開する防犯機器専門の販売ネットワークに加盟する1社。この全国ネットには現在、北海道から沖縄までの130社が参加している。
問い合わせは㈱セキュリティハウス・センター「SHネットワーク運営本部」∥電話075(584)6600∥まで。